ホーム>社会 2001.09.06(水)20:08

「秋の3大伝染病」が急増

 秋の3大伝染病である流行性出血熱、ツツガムシ症、レプトスピラ症の発生がここ5年間で2倍から最高10倍以上増加していることが分かった。この病気は野ネズミや山に生息する毛ジラミなどによって伝染するため、お墓参りや遠足、ゴルフなど、野外活動をする時には特に注意しなければならない。

 国立保健院が発刊する「感染病発生情報」8月号によると、1996年には119人だった流行性出血熱の患者が、2000年には221人へと最高2倍以上増加した。ツツガムシ症96年の263人から昨年は1656人に6倍以上増加した。レプトスピラ症は96年は6人だったが2000人に87人に10倍以上増加している。レプトスピラ症は9〜12月、ツツガムシ症は10〜12月、流行性出血熱は10月〜翌年の1月の間に集中的に発生することが分かった。

 野ネズミなどの排泄物によって感染する流行性出血熱は高熱と共にショック、腎臓破壊、内臓出血などの症状が伴う。毛ジラミなどによって感染するツツガムシ症は高熱と嘔吐、頭痛などの症状があり、ひどくなると意識障害や肺炎、循環器障害などにより死亡することもある。レプトスピラ症は野ネズミなどの動物から感染する。初期の症状は風邪と似ているが、ひどくなると急性肺出血や腎臓破壊などに発展し、死亡率も5〜30%にいたる。

 ソウル大学病院の感染内科の崔康元(チェ・カンウォン)教授は秋の感染病予防のために、野外では長ズボンと長袖の服を着用し、草の上を歩いたり、寝転ばないようにするほか、草刈りなどをする時は手袋や長靴を着用し、溜まった水に長時間足を浸さないようにするなどの注意を促した。また、京畿(キョンギ)北部や江原(カンウォン)地域の軍人・農夫は2〜3年に1度ずつ流行性出血熱の予防注射を受けることを勧めている。

林昊俊(イム・ホジュン)記者







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