ホーム>社会 2003.09.26(金) 18:26


韓半島の気候変化 「健康に赤信号」

 韓半島の気候の変化が人体の健康に悪影響を与えていることが分かった。 
 
 環境部は26日、「地球温暖化が健康に被害をおよぼす可能性に関する調査と被害軽減方案に関する研究」で、「90年代に入ってから法定伝染病にかかった患者数が急増している。これは気温の上昇に伴う疾病媒体の生息状態が変化しているため」とした。 
 
 マラリアの場合、1994年には患者数が25人にとどまっていたが、2000年には4142人に増加した。ハンタウイルス(Hantavirus)患者も1991年85人、1996年118人、2001年323人と急増した。レプトスピラ症 (leptospirosis)患者も1994年7人から2001年133人と、20倍近く爆発的に増加した。 
 
 これは韓半島の気温が上昇し降水量が増えたことによって、蚊や病原菌が増え、各種の病原菌を運ぶネズミの数も増えているためだと環境部は分析した。 
 
 これだけではなく、1日の気温が30度以上になる猛暑の日数も91年33回から2000年には53回に増え、猛暑の日の死者数も普通の日に比べて増加しているという。著しい猛暑現象を見せた1994年7〜8月の場合、死者数は5742人と、1993年の同期に比べそれぞれ988人、789人多かった。 
 
 環境部はこのような気候の変化には、貧困層や独居老人など都市の弱者が最も影響を受けるとし、これに対する対策をまとめているとした。 
 
具聖宰(ク・ソンジェ)記者





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