ホーム>社会 記事入力 : 2004/05/03 20:56


「味が決め手」 全南のキムチメーカーが自衛隊に納品

 全羅(チョンラ)南道・羅州(ナジュ)にある従業員12人の小さなキムチ製造会社が日本の自衛隊にキムチを納品することになった。  
 
 羅州市・金川(クムチョン)面の(株)サラン食品(金龍九(キム・ヨング)社長)は3日、今月末から日本・九州に駐屯している自衛隊の西部方面司令部隷下部隊にキムチを納品することにし、最近、日本側の供給者と契約したと伝えた。  
 
 納品対象は西部方面司令部隷下の約40の単位部隊で、総兵力は6万5000人余。 
 
 ポギキムチ(白菜の葉と葉の間に唐辛子などの薬味を詰めて漬けたキムチ)、マッキムチ(白菜を切って唐辛子などの薬味と混ぜた状態で漬けたキムチ)、カットゥギ(大根のキムチ)の3種類で、1週間に11.5トン〜12トンずつ供給、年間100万ドル分を輸出する予定だ。最初の船積みは今月20日頃に予定されている。  
 
 今回の輸出は日本側からの要請による。駐韓日本大使館を通して自衛隊のキムチ輸入の意向が伝えられ、全羅南道の推薦を受けたサラン食品が候補に挙がった。  
 
 先月16日、キムチのサンプルを手に九州の自衛隊司令部を訪ねた金社長は、西部方面総監部・幕僚長の福山隆陸将に会ってキムチの納品について協議し、先月22日、日本側の供給会社である「T.C.コーポレーション」(代表:ウン・グァンウ)と契約を結んだ。  
 
 サラン食品が生産している「羅州梨キムチ」は調味料を一切使用せず、砂糖の代わりにすりおろした梨を使用している製品で、日本側ではこの点を高く評価したとされている。  
 
 30代半ばに教師を辞めた後、7年前からキムチの製造業を始めた金社長は、「自衛隊への納品は今後の日本進出にも良い影響を与えるだろう」とし、「韓国のキムチを代表するという姿勢で徹底的な品質管理をするつもり」と話した。  
 
羅州=キム・ソンヒョン記者 shkim@chosun.com







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