ホーム>社会 記事入力 : 2004/06/10 18:22


「生ゴミ餃子」なぜ人体に有害か

 「生ゴミ餃子」は人体に有害なのか?

 警察が国立科学捜査研究所に調査を依頼した結果によると、「生ゴミ餃子」の具と具の材料となった大根から大腸菌と同様の細菌が検出されたという。食品医薬安全庁は「細菌が陽性反応を見せたということ(細菌が出たということ)自体が食用としては不適合だという意味」とした。

 「生ゴミ餃子」の原料は、国内産または中国産大根の切れ端。大根をたくあんに加工する際の使い残しだ。もちろん、使い残しだから“生ゴミ”だということではない。

 警察は「従業員が汚水で汚れた作業場の床に落ちている使い残しの大根をかき集め、“中間ゴミ箱”として使われているプラスチックの箱に捨てていた」と説明した。真っ黒に腐っているものや、変色した大根、そして泥や砂のついた大根も交ざっていたという。

 警察によると、このような大根の使い残しは排水溝の近くや廃棄物処理場に移され、200キログラム入りの袋に入れられた後、3〜5日間放置される。

 警察は「工場に立ち入り捜査した際、従業員らは区庁(区役所にあたる)が衛生点検に来たと勘違いしたのか、床に落ちていたゴミや大根の使い残しをかき集め、ざるに捨てていた」とし、「会社はこのような方法で3年間、毎年500万ウォン余の廃棄物処理費用を節約していた」と話した。

 使い残しの大根が餃子の具として加工される過程もまた同様に非衛生的だった。大根の塩気を抜く過程で使用された水は、水質検査も受けていない廃井戸から汲み上げた水だったと警察は説明した。

 もちろん、餃子を生で食べることはないため、火を通せば大量の大腸菌も死に、人体に直接的な影響はないともいえる。

 しかし延世(ヨンセ)大学・医学部のパク・ユンス教授は「食中毒は細菌が排出する毒素によって発生することもある」とし、「特に、ブドウ状球菌の毒素は熱に強く、完全に安全だとは言い切れない」と説明した。警察は「生ゴミを煮沸したからといってまともな食品になる訳ではない」と話した。

チェ・ソンジン記者 >dudmie@chosun.com



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