ホーム>社会 記事入力 : 2004/06/10 19:38


カップラーメンスープにも期限切れキムチ使用

 安い輸入農産物を国産と偽って生産したインスタントラーメンのスープの元やキムチなどを有名食品会社に納品またはホームショッピングなどを通じて販売してきた業者が検察に摘発された。

 ソウル中央地検・刑事2部(部長:金炳華(キム・ビョンファ))は10日、農産物品質管理院と共同で農産物の原産地を偽って表示した企業に対する特別取り締まりを最近実施し、「キムチ入りスープの元」の製造会社であるテソン農水産代表のチュ某容疑者ら11人を農産物品質管理法違反などの容疑で在宅起訴し、25人を最高2000万ウォンで略式起訴したと明らかにした。

 今回摘発された品目は唐辛子の粉、ごま油、えごま油、豚肉、麦、小麦、カボチャなど17品目で、中国、タイをはじめ、アフリカ・スーダンから輸入された農産物もあった。

 検察によるとチュ容疑者は昨年10月から今年1月にかけ、賞味期限が50日余経過した中国産キムチ38トンを使ってカップラーメン用の「キムチ入りスープの元」などを製造し、インスタントラーメン製造会社のS社と高速道路のサービスエリアなどに販売した疑い。

 これに対し、テソン農水産側は「賞味期限が過ぎていることは知らなかった。昨年、白菜が値上がりした時、中国産のものを20%程度使用した」と釈明した。現行の食品衛生法上、輸入キムチの賞味期限は輸入会社が包装状態などを考慮し、自律的に決定するようになっている。

 ラーメン製造会社側は「衛生には問題がないが、道義的な責任を取るため、テソン農水産のスープの元が入ったカップラーメン44万個を含む問題の製品すべてを回収している」とした。

 検察の関係者は「原産地を偽って表示したから衛生に問題があるということではないか、食べ物を使った“国民への詐欺行為”に対する捜査は今後も続けられるだろう」と話した。

アン・ヨンヒョン記者 >justice@chosun.com



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